素人が短編小説書いてみた
時間はいくらでもあるので、前からやってみたかった、小説書いてみるってやつ、やってみたよ😀
学びと構想立ては前の記事参照。
1、ほうれい線が深くなるベル
プルルルルル…。
ああ、もう、一生結婚できないんだ。死んでしまいたい。
玲子の固定電話は、毎晩、必ず鳴る。そしてそのベルが鳴り終わるたびに、なぜか、玲子のほうれい線はうっすら深くなるのだ。
そんなわけない。玲子も最初の頃はそう思っていた。しかし奇妙な出来事が重なり続け、もう固定電話のベル以外、ほうれい線のシワの理由が見つからなくなったのである。固定電話は、コンセントが抜かれているのにもかかわらず今夜も鳴っていた。
「もう!なによ!!」
玲子は溜まりに溜まって、とうとうその受話器をとった。
「あなたのほうれい線を消したければ、ラグジュアリーハウス201号室のバスマットに乗ってください。」ップーップー。そこで電話は切れた。
2、201号室とけいすけ
それから1ヶ月後、玲子は高級マンションの201号室の前にいた。セキュリティの網を掻い潜り、どうにかここまでたどり着いた。これは考えに考え抜いた末の決断であった。不法侵入で捕まるリスクよりも、ほうれい線のせいで結婚できなくなるリスクのほうが怖いと考えたのである。
うわあ。金持ちの家だあ。電話主からの情報通りの間取、そこに洗面所と風呂場があった。
「これが例のバスマット…。」玲子はバスマットに乗った。
「おお、消えた!!」
すぐに洗面所の鏡で確認。ほうれい線はきれいに消えていた。
「やった…!やった!結婚できる!」「ど、泥棒ですか?と、とうさんの浮気相手?」喜びも束の間、小学生くらいの男の子がそこにいた。息子がいるって聞いてないよ。
3、玲子とけいすけ
その少年はけいすけと言った。どんな展開でそうなったのか、とにかく、玲子はその息子の遊び相手をすることになった。「けいすけの遊び相手をしないと、けいすけが両親に不法侵入をチクる」ということらしい。まあ、バスマットに乗らせてもらえるなら、もうこれ以上のことはないだろう。
けいすけの両親は仕事が忙しく、夜中にならないと帰ってこない。というわけで、玲子はけいすけと毎晩VRゲームをして遊んでいる。今時のゲームはすごい。VRがメガネ一つで楽しめる。「VR どうぶつの森」まである。玲子とけいすけはバーチャル空間で島の共同経営を楽しんでいた。
4、シワと声変わり
「玲子さんはなんでシワ、そんなに取りたいの?」
ある日、けいすけは突然聞いてきた。
「なんでってそりゃあ。老けて見えたらいやでしょ。」
「老けて見えようが玲子さんの印象は何も変わらないよ」
「そんなことないよ、美人に見えるでしょ?」
「…え?」
「…失礼な奴。」
「てかさあ。あんただってその声。わざと高くしてる。変だよ。」
「え?なにが?」
「なにが、じゃなくて。声高くして喋るの、やめたら?」
大人として、お姉さんとして言ってみる。
「……声変わり…嫌なんだよ。自分じゃなくなるみたいで。」
思春期特有のかすれた声で、ポツリというけいすけ。
「嫌って言ったってしょうがないでしょ。皆そういうもんなんだから。」
「…それ。それ、玲子さん。ブーメラン。」
「え?」
「いや、だから。玲子さんのシワもそうでしょ。」
「…あ。」
ぐうの音も出なかった。
「で、でも!私、いまシワできたら結婚相手見つからなくなる。」
「…なんで?さっきも言ったけど、シワある玲子さんもない玲子さんも印象同じ。なんにも変わらないよ。」
「老けたおばさんと若い子だったら若い子しかみてくれないでしょ。」
「うーん。そうかなあ。」
VRのメガネをはずしてけいすけはこういった。
「おれ、思うんだけどさ。たしかに第一印象は若いのがいいのかも。付き合いたいって思うかも。でも、結局その後、一生一緒にいようって思うのって、若いかどうかじゃなくて性格じゃないの?」
小学生のくせに生意気な。ドヤ顔でこう続ける。
「おれの両親がそうらしいからさ。」
5、その後
その後、けいすけと同じ考えをいう男性に出会い、玲子は結婚した。
バスマットはもうだいぶ前から使っていない。結婚して数年後、どことなくけいすけに似た子どもが生まれた。玲子と夫は、二人で脱サラし事業を始めそれが軌道に乗り、忙しい毎日を送っていた。ある時期、毎晩毎晩夫がコソコソ誰かと電話しているようで、浮気だなんだというそういった夫婦の危機を乗り越えつつも、玲子は幸せな家庭を手に入れたようである。
500文字〜800文字って決まり、めっちゃオーバーするやんwむりよ、そんな短く書くのw
短すぎるから流れが強引になったしw多分、このまま1万文字ぐらいはいける。でもすごい、お題ガチャってこんなに物語上手く作れるんだ!
今後は、もっと小説書くときのルールあるっぽいからそれを参考にしながらこの小説を修正してみようかな?ブログとしてはだいぶつまんなそうだけども…w
ではでは、今日はここまで。